2023.08.28 06:13「X」に問題がありそうに見えるのは、なぜ?Twitterが、その名称を「X」にしたことから、日本においては、特に多くの反響が出ているのではないでしょうか。著名なロックバンドの名称と被る、というのが、その理由でしょう。そして、そんな議論の中心は、「商標登録」ということのようです。ただ、ここで最初に考えないといけないのは、旧Twitterもロックバンドも事業を行っており、両者の間にビジネス内容に違いがある、というところを基礎として考えなければならないと思います。ここでは詳しくは書きませんが、このような状況では、商標登録の問題を論じても、あまり意味をなさない、ということです。問題は、ビジネス内容が大きく異なっていても、消費者が両者を混同する可能性があるか否か、もしくは実際に混同されているか、というこ...
2023.08.20 05:12商標調査の落とし穴商標について、お客様から、「自分で調べてみたところ、同じ名称の商標登録がなかったので、出願したいのだけれど!」というご連絡をいただくケースがかなりの数あります。ただ、その多くの場合、実際には既に同一や類似の登録があってダメ、というのが現実です。「大丈夫なはず!」という想いで調べるのと、「ダメなはず!」という感覚で調べるのでは、結果に大きな違いが出てしまう、というのが現実だとは思いますが・・・精神論はともかく、調査の経験がない方々のための注意点を、いくつかお示ししたいと思います。 1.JPlatPatの簡易検索を用いないトップページの商標の簡易検索では、調査がほぼできないと考えていただいた方が 安全です。 下記の称呼類似や類似群コードによる検...
2023.04.11 12:45特許事務所の事務所報酬の違い(商標編)「そちらの事務所の商標の出願の費用は、どうして高いのですか?」 最近、かつてインターネットを介して廉価な特許事務所に依頼して商標登録を得た会社さんからの相談が、増えています。 取引先から、「販売する商品やサービスが、すでに持って居る商標権の範囲には、入っていませんよ!」と言われ、慌てて、当方のような地元の特許事務所に連絡をされてくるようです。 特に、私の事務所にお電話をされる方は、ホームページで最寄りの特許事務所を探していると事務所の名称に「商標」と入っていた、と言われます。とはいえ、私の事務所のホームページに掲載されている料金表を見て、びっくりされるようです。 特許事務所の料金は、基本的には、仕事量(作業時間)に応じて定められているます。 ...